「敦煌」(とんこう)は井上靖の小説「敦煌」を映画化したものである。1988年6月25日公開。日本アカデミー賞・最優秀作品賞・監督賞受賞作品(1989年)
あらすじ
北宋のころ主人公、趙行徳は科挙の最終試験殿試を受けるため首都開封にやってきた。行徳に出された問題は「西夏対策を述べよ」であったが、西夏が単なる辺境だと思っていた行徳はまともに答えることが出来ず、受験に失敗する。
次回の科挙は3年後……。失望感のあまり自暴自棄になっていた行徳は、ひょんなことから西夏の傭兵、朱王礼に拾われて、漢人部隊の書記となった。辺境だとばかり思っていた西夏は、シルクロードの拠点として仏教文化の華開く砂漠のオアシスだった。こうして月日は流れた。やがてその才能を認められた行徳は、恋人であるウイグルの王女・ツルピアの庇護を朱王礼に託し2年間留学することとなった。しかし留学期間が延び、ようやく西夏に戻ったときには、ツルピアは既に西夏の皇帝李元昊によって見出され、力ずくで取り決められた妻としての輿入れの日だった。婚礼の席上、ツルピアは隠し持っていた剣で謀反を企てようとするが李元昊に見破られ失敗、そのまま城壁から身投げしてしまう。失意の行徳をよそに、朱王礼は皇帝への反乱を決行し、戦死する。行徳は敦煌の文化遺産を戦乱から守ることを決意する。
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