「砂漠の大画廊」といわれる敦煌・莫高窟(ばっこうくつ)。1700メートルにわたって穿たれた500近い石窟寺院には、2400体を越える塑像と4万5000平方メートルに及ぶ壁画が残されている。10王朝10世紀にわたって造営された石窟は、中国美術の至宝といわれ、シルクロードを辿ってきた仏教美術が一堂に会している。
敦煌莫高窟は世界で現存する規模が最も大きく、保存が最もよい仏教芸術の宝庫である。1987年、敦煌莫高窟は、ユネスコによって「世界の文化と自然遺産」に登録された。世界遺産委員会は、「敦煌莫高窟は彩色塑像と壁画で世界によく知られ、千年に亘って続いた仏教芸術を示した」と高く評価した。
一千年にわたって作り続けられ、その鮮やかな色彩があせることなく留められていることは、驚異に値する。唐美人を思わせる美しい菩薩像や、まばゆいばかりの浄土の世界を描いた壁画の数々は、仏教が中国に伝来した各時代のありさまを克明にとどめる貴重なものである
敦煌莫高窟は「千仏洞」とも呼ばれていた。洞窟には、大量の彩色塑像と壁画がある。敦煌莫高窟は、古代シルクロードの交通の要所に位置したことから、東西の宗教、文化および知識を融合しあう接点でもあった。外来の様々な文化芸術と中国の各民族の芸術が融合された莫高窟は、豊富多彩な芸術風格を持った。これによって、芸術宝庫と言われた莫高窟は素晴らしい景観を呈している。
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