中国 西安(セイアン)~昔の都の長安
中国・陝西省西安市(人口800万)は唐の時代「長安」と呼ばれ、「百万人口を誇る国際大都市」として繁栄していました。唐帝国の版図は西方のアラル海(現ウズベキスタン、カザフスタン)付近にまで広がり、西域のさまざまな国だけでなく、はるかアフリカからも、交易のため、または学問のために、多くの人々がやってきていました。
日本からも、阿倍仲麻呂、空海、最澄、吉備真備、円仁たちが遣唐使の一員として命懸けで黄海や東シナ海を渡り、国際都市長安を目指しました。空海入唐1200年を記念する2004年10月に、西安の郊外で1つの墓碑が発見されました。そこに「井真成」という名前と「日本」という国号が記されていたことも記憶に新しいです。
今、西安は「西部大開発」によって経済発展が進んでいます。その西安に古の「長安」を探しました。西安『セイアン』は2000年以上にわたって、数多くの王朝が都を置いたのが、現在の西安とその近郊です。都が「長安」と呼ばれた唐の時代には、人口100万の大都市となり、当時の長安を囲む城壁は、現在の西安の城壁の8~10倍もあったといわれています。また、長安は多くの外国人が住む国際都市でもありました。今でも市内には、当時の面影を残す寺院や旧跡が残されています。
また、西安は漢代で、シルクロードの源です。長安で、貴重なシルク製品を交易して、中国で、敦煌、トルファン、ウルムチ、カシュガルを通って、タクラマカン砂漠を横断して、東に日本、朝鮮、西にはローマまでも行きました。今でも西安には明代の城壁に囲まれ、西城門はシルクロードの源だと言われています。西安旅行の際、是非、城壁西門の上まで上がり、西側のローマ方向を眺めましょう。城壁の上では、自転車にてサイクリングもできることは西安観光のもう一つの魅力で、人気者です。また、西門より3キロ西へ行けば、シルクロードのキャラバン彫刻が見えます。当時のシルクロードの様子を想像できます。
西安は昔の都の長安、13代王朝の都を置いた地として、シルクロードの出発点として、遣唐使、遣隋使の憧れた地として、今でもその名所旧跡が多く残っています。世界遺産の兵馬俑と始皇帝陵を始め、楊貴妃ゆかりの華清池/清華池、西遊記の三蔵法師ゆかりの大雁塔、弘法大師空海ゆかりの青龍寺、阿倍仲麻呂ゆかりの興慶宮、お釈迦様の指舎利の法門寺、則天武后ゆかりの乾陵、漢代武帝ゆかりの茂陵、三国志の諸葛孔明ゆかりの五丈原(ごじょうはら)などなど複数に存在しています。少なくとも2泊3日間の西安旅行をご企画頂ければ、その一部をご堪能頂けます。
また、西安は中国地図ののど真ん中にあり、交通便利で、西安をスタート都市、シルクロードの魅力的な都市の敦煌、新疆ウルムチまで、定期便あり、シルクロードの洛陽までは高速鉄道で、2時間弱で行けます。近頃流行している中国絶景の九賽溝までは飛行機で1時間も行けます。楽しい中国旅行は西安から始まります。どうぞお楽しみください。
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